
ホタルはキャンプ場では見られない。車で5分ほどのところに「清和県民の森」というところがあって、そこがホタルの保護区のようになっており、無料で見られるようになっている(ただし駐車場代300円がかかる)。
あいにく雨がぱらぱらと降ってきた。ホタルは雨だと出てこないのでちょっと焦った。でも、日が暮れて辺りが暗くなるにつれ、ポッと灯るように銀色の光が!最初に見つけたのは妻だった。
やがてあちこちで光り始める。飛びながら光り、消えて、また先の方で光るのもいる。羽音は全くしない。この羽音がしない、というのが古来からホタルが人々に親しまれてきた隠れた要因ではないか、とふと思ったりした。これがハエやハチや、ましてや蚊のような羽音が聞こえたら興ざめどころか気持ち悪いもんなあ。
いつの間にか辺りはホタルだらけ。いつ見ても幻想的な雰囲気だ。
と、息子が一匹捕まえた。手のひらの中で灯る。得意げな息子。ところがこのホタルがいつまで経っても逃げない。結局、小川の入口のところでようやく飛び立ったが、今度は吉祥丸のズボンに張り付いた。しばらくその場所で灯っていて、後に息子は学校に提出する日記の中で、この時のことをこう記した。
<ホタルがお父さんのズボンにくっついてぴかぴかズボンになりました>
キャンプ場に帰って夕飯の支度と思ったが、BBQが遅い時間だったこともあって、みんなお腹が空いていないようだった。もとより吉祥丸は酒とつまみがあればいいので(^^;)
一応、薪は用意しておいたものの、雨が降っていて焚き火もできないので、みんなでお菓子をつまみながらUNOをやった。娘の1人勝ち。最後は息子との一騎打ちになったが、そこはお約束で父の負け。
暗いと眠るのも早い。娘、息子、妻の順番でテントに入る。吉祥丸は焼酎タイム。だんだん激しくなる雨音をBGMに杯を重ねる…といきたいところだったが、すぐに雨が土砂降りになってきてそれどころではなくなった。テントに水が侵入することはないものの、明日の撤収の際の汚れを考えると、少しでも水の流れを良くしておいた方が賢明なので、雨具を着て、サイト周辺の水はけを調整する。雨具を着ていてもびしょびしょになったが、こんな作業が実はけっこう楽しいのだ。
作業の出来に満足して再び飲み始める。ふと見るとアマガエルがタープの下に雨宿りに来ていた。
翌朝。
目を覚ますと雨はやんでいた。先に起きたのは息子。外に出て、「パパ、起きて遊ぼう。焚き火と花火」と言う。さすがに花火は朝やってもつまらないので、これは中止。その代わり朝食のための火を確保するために焚き火をすることにした。
が、昨夜の雨で薪も湿気っている。枯れ葉や小枝には着火するのだが、薪にはつかない。 ティッシュも使ったが、いかんせんティッシュだけでは太い薪には着火しない。
挑戦すること1時間。どうにもこうにも湿気った木には勝てず、最後の手段で、ガスコンロの力を借りることにした。ガスコンロの火で下から強引に乾かしながら着火させようというのである。
結果的にはこれが大正解。ガスコンロの強力な火力には湿った薪も勝てずにとうとう完全に着火した。
あとはその火のパワーに任せて次々と湿って薪をくべていくだけだ。シューシューと水蒸気を出しながらも薪は燃えていった。そこに登場したのが息子とマシュマロ(^^;)
だが今度は火力がすごすぎて(煙もすごくて)焼くに焼けない。ようやく火にマシュマロを近づけられてもあっという間に焦げてしまう(写真は煙いので目を隠しながらマシュマロを焼く息子)。
でもまあ、けっこう喜んで食べていた。
その後、娘と妻も起きてきて、焚き火を使ってホットサンドの朝食。吉祥丸は焚き火でまたもや汗をかいたのでビール!
朝食の後は特に予定もなくのんびりタイム、と思ったが、どうも空の具合がおかしい。なので、テントを早めに撤収することにした。昨夜の雨の中の奮闘もあって、さほど汚れていない。日が差しているうちにひっくり返して干した。
子どもたちは息子が虫取り、娘はケータイ。ケータイ?
自分のが持てないので父母のもので遊んでいるのだ。娘にとってはもう虫や自然よりもケータイなんだねえ。
撤収に思いの外時間がかかってしまい、結局11時頃になってしまった。天候はさらに怪しくなっきたので、降ってくる前に食べてしまおう、ということでカレーとハヤシライスの支度を始める。といってもレトルトなので温めるだけだけど。
子どもたちはぺろりと平らげた。で、食べ終わって最後の片づけが済んだところでいよいよ雨が降り出してきた。絶好のタイミング(^^)
すぐに本降りになる。長居は無用なのでオーナーに別れを告げてキャンプ場を後にした。
途中、農協の直販店に立ち寄って妻は安~い野菜を買い込み、子どもたちは父からソフトクリームがふるまわれた。
帰路は渋滞もなく、2時半頃には帰宅してしまった。このくらい早く帰るとなんか余裕があって精神的に楽だ。ゆっくりシャワーを浴び、またまたビールを飲んで、ようやく土日が終わったのでした。