まずは写真説明。中央に見える凹状のくぼみのところが頂上だ。ここは9合目の山小屋。その屋根越しについに頂上が見えた。直線距離にして約300m弱。あとちょっと。
だが…。
昨夜この山小屋に泊まっているときから吉祥丸は頭痛が発生。ゆっくりと寝られなかった。息子も同様だったようで夜中に何度も寝言のような悲鳴?を上げていた。息子がこんな寝言を叫ぶことはないので、体調不良が容易に想像できた。恐れていた高山病である。
幸い女チームは大したことなかったようで熟睡できたそうだ。翌日、きれいな御来光も見られたけど、男チームはグロッキー状態。息子は遂に嘔吐した(食べていなかったので何も出なかったが)。御来光の前には、晴れていたので遠く3000m下方の静岡の街のきらびやかな夜景も見えたのだが、カメラに写そうという気力すらないほどにヘタれていた。
吉祥丸はそれでもあれこれと雑事をするうちなんとなく不快感が解消されて、よし行くぞ!という気持ちになったものの、息子は相変わらずだった。
さて、ここで引率者は決定しなければならない。進むべきか後退するべきか。
息子の回復を待って進むのがベターと思われたが、高山病なので高度を下げなければ、待っているだけではまず回復しないだろう。
一方、娘は登頂の際のプレゼントが目の前にあるため俄然行く気になっていた。
だが、吉祥丸にとってはあくまで家族全員の登頂が目的だった。一人の脱落者のために全員が引き上げる、それもまた家族の絆を深めるのでは、と思っていた。反面、一人の脱落者の思いを背負ってあとの何人かが富士の頂を制する、というパターンもある。
さてどうするか。
つづく(^^;)